模型サバニの制作日記①

2023年8月、”今だ”と自分の中で何かが動き模型のサバニを作り始めました。

スタッフとして働かせてもらった吉田サバニ造船で、サバニツアーガイドとサバニの備品作りをしていたので、サバニの奥深さをもう少し本格的に知りたいなと思い始めたタイミングでもありました。

吉田サバニ造船の8mサバニの約1/4縮尺で、工程や工法は全く同じです。

最初は平らな板に型を写して、切り出すところから始まります。

写真はサバニの横面の左右の板(舷側板:げんそくばん)で、これを曲げることで舟の流線形にするのがサバニの特徴です。

吉田サバニ造船の型を写させてもらったのですが、どうやったら完成時にサバニの流線形に繋がってくるのか全く理解できない形でした。

(今は少し理解できるようになってきましたが、果てしなく奥が深そうです。)

左右の舷側板は完成時に人が座る板(座板)を乗せる部分や縁、接着部は残し、余分な部分を削ることで軽量化や曲げ工程に無理がかからないような厚みにしていきます。

この加工の工程で、木の繊維の向きがあったり、節があったりと製材された板でも常に一定なことはなく、木に合わせて加工する道具を選んだり、加工の向きを変えたりする必要性に気づきました。

その道具選択や加工のやり方は経験者ほど洗練されていて、速くて、的確で、きれい。

そして、同じ道具でも使い方で全く仕上がりが違う…それが技術差だと身に沁みました。

次項、曲げの工程へと続きます。

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